虫嫌いがキャンプを楽しむ方法
キャンプやアウトドアに虫は付きもの。できれば虫のいないキャンプ場がいい!ファミリーキャンプなら子供の虫さされも気になります。でも実際は虫ゼロのキャンプって難しい。女性は虫嫌いの方が多いですよね。私も虫が怖いけど、なんとかキャンプへ行っています。虫に怯えないでキャンプするコツをまとめてみました。虫にためらわないで、アウトドアを楽しんでくれる家族が増えたらうれしいな!
私がしている虫対策は、次の3つです。
- 虫が寄ってこないようにする
- 「刺されたらどうしよう」の不安を減らす
- 心の平静を保つ
この3つを対策しておけば「虫は怖くない」「虫に刺されない」「きっと大丈夫」と心強くなります。
虫が寄ってこないようにする
虫の少ない時期にキャンプする
虫対策の基本は、季節を選ぶこと!夏より冬のほうが虫が少ないですよね。
とはいえ厳寒のキャンプは初心者や子ども連れ、女子会キャンプからは敬遠されます。だってわざわざ寒い思いをしにキャンプ行くのも…ねぇ。
オススメは春・秋です。
「夜は寒いけど、日中は外が気持ちが良いね」くらいの気温。ゴールデンウィーク前や、10月下旬から11月上旬あたりがいいかな。
この季節は虫だけじゃなくてキャンプする人も少なくて、ゆっくり過ごすことができます。
夜の焚き火が暖かくてありがたい…って気持ちになると「キャンプに来たかいがあるな」って思います。子供の良い経験にもなりそう。自然の移り変わりや気温の変化を実感したり、火の勉強になると思います。
虫の少ないキャンプ場を選ぶ
山や森、林間キャンプ場よりも、広い芝生キャンプ場の方が虫が少ないです。オープンスペースの広いキャンプ場を選びましょう。
でも蚊くらいは出るので、虫ゼロキャンプとはいきませんが…。
キャンプサイトを選ぶ
ある一つのキャンプ場の中でも、虫が多い場所と少ない場所があります。
木や草が生い茂ったところや日陰は虫が多いし、日なたの芝生ならそれほど多くいません。たまに蝶や蜂が飛んでくるかもしれないけれど、ブンブンうるさいほどではないでしょう。
キャンプ場へ着いたら、できるだけ虫の少なそうなサイトを選ぶと虫対策がラクです。
ただし日なたサイトでは日焼けや熱中症対策をしっかりして下さい。夏休みやお盆シーズンだと、タープを張っても暑くてツライかもしれません。
ランタンから離れる
虫は明るい場所に集まるので、ランタンの近くにはできるだけ近寄りません。ランタンって特に蛾や蝶が集まると思いませんか?
「夜、暗いと困る」という問題は…夕食を夕方からスタートすることで解決します。日が落ちる前から食べはじめ、ランタンは食卓から離して設置します。
まだ明るいうちにテーブルの上や足元のキャンプ道具の配置を覚えて、暗くなったら記憶を頼りに食事を続けます。けっこうなんとかなるもので、テーブルの上にランタンを置いて、虫に怯えながら食事をするよりずっと快適です!
ランタンスタンドがあればテーブルから離れた高い位置にランタンを設置できますが、必要というわけではありません。無くてもなんとかなります。ちょっと高めの石に置いたり、コンテナボックスに置いたりすれば明るく過ごせますよ。
蚊取り線香
伝統的な虫除けといえば蚊取り線香!
一般的なキンチョーから、効果絶大のアウトドア用、体にやさしそうなナチュラル系蚊取り線香まで種類はいろいろあります。
化学物質・防腐剤・着色料ゼロ配合の蚊取り線香です。除虫菊や木粉・ヤシガラ粉末でできていて、除虫菊は無農薬栽培です。ファミリーキャンプやペットキャンプの虫除けに安心ですね。
虫を殺すんじゃなくて、寄ってこなくするお線香です。林業や農作業のプロユースと言われる商品で「効果ありそう〜」って思わせてくれます。キャンプや山登りで使う方も多いようです。
ハッカ水
ハッカ水は自宅で作れる虫除けです。何から作られているのか分かるので、子どもにも安心して使えます。
市販の虫除けスプレーは人体への影響が心配で、我が家では使っていません。
子どもと一緒にハッカ水を自作すると喜ぶし、子どもも積極的に使ってくれます。
ただ肌に直接スプレーするハッカ水は、肌荒れがちょっと心配です。市販の薬剤入り虫除けスプレーよりは体に良さそうな気がしますが…我が家は今の所、2時間おきにハッカ水を使っても、子供もママもパパも大丈夫です。
虫除けパッチ
赤ちゃん・子供の虫除け対策として、最近は虫除けパッチもポピュラーですよね。服に貼るので、肌荒れの心配がなくて安心。
プーさんやスティッチのイラストがシールみたいで子どもが喜ぶ=子供の虫除け対策がしやすいのもポイントですね。
効果のほどは…みなさんどうですか?
ウチの3歳の長男は、虫除けパッチを貼っても虫にさされてます。というか、虫除けパッチを貼っていない部分を狙って、キッチリ虫に刺されます。
自宅庭の畑では、右袖に虫除けパッチを貼れば左袖口を蚊に刺されます。キャンプ場では長袖シャツの背中に虫除けパッチしたら、首の前をブヨに噛まれました。
これって…パッチを貼ってるあたりは虫が避けてるので、効果あるんでしょうね。キャンプ場では惜しげもなくシールを貼りまくった方が虫除け効果が期待できそうです。
虫に刺されたらどうしよう…の不安を減らす
虫に刺されると腫れたり、かゆかったり、痛いのがイヤですよね。「ひどいとアレルギー反応が出るかも」なんて考えたりもします。
だから
- 虫に刺されないようにする
- 虫に刺された時の対処法を準備しておく
この2つの対策をしておくと、ずいぶん気持ちが楽になります。
虫に刺されないようにする
長袖シャツと長ズボン
虫に刺されないため、アウトドアでは長袖長ズボンに帽子のスタイルを基本にします。虫はちょっとした肌の露出を狙って刺してきます。首はバンダナやタオルを巻いて、足元もハイソックスにスニーカーなど、肌が露出する部分を無くします。家族の中で夫だけアンクル丈ズボンに草履というスタイルでいたら、ブヨの集中攻撃をうけていました。
虫除けバンダナというのもあるんですね。子供にも使いやすそう。
虫除けのためなら、服の布地はなるべく厚手のものを。布地が薄いと、服の上から刺してくる虫がいます。
手袋も安心のアイテム
軍手や手袋も、虫対策として心強いアイテムです。
防寒用手袋は虫がいない冬なので活躍しないのですが、春夏秋にママが使うUV加工手袋は大活躍!ふと体にとまった虫を払い落とすのに、ためらいません^^虫を素手で触るか、一枚の布を通して触るかは…気持ちに雲泥の差がありますよ!ホントに!
夏のキャンプの服装は?
「夏でも長袖長ズボン」って言うと「暑いでしょ!?」「子供はムリ」って言われそうですが…
ウチは夏も長袖長ズボンです。子供も同様です。暑い日の昼間は薄手の服にしますが、長袖長ズボンに変わりはありません。
子どもが蚊に刺されてかきむしって皮膚炎になるより、暑いのをガマンさせた方が、結果的にはいいかなぁと思います。
どうしても暑い日は昼間は半袖でも、虫が増えてくる夕方に長袖に着替えるなどで対応を。
長袖長ズボンは虫さされ対策だけじゃなくて、日焼け対策にもなるし♪ママはもちろん、子供がひどく日焼けするのも心配ですよね。
日焼け止めクリームは石鹸でも落としにくくて、残ると肌に悪そうだし。子供に日焼け止めを塗ると、夜お風呂で洗い落とすのに苦労しませんか?ウチの子だけ?
とか言ってたら【99%以上天然由来 紫外線吸収剤・ディート不使用】アロベビー 国産オーガニックUV&虫除けミストという商品を見つけました。体に悪くなさそう。国産オーガニックって、子供にも安心して使えそう。日焼け止めと虫除けが一本でできて手軽です。赤ちゃんキャンプにパーフェクトな商品では?!
そして、日焼け止めなのにお湯で落とせるそうです。手軽だけど・・・お湯?・・・汗で落ちないのでしょうか?ちょっと不安だなぁ〜
虫さされの対処法
虫さされ薬
虫さされの薬と言っても、虫によって効果のある薬は様々です。
ブヨのかゆみはとてもヒドイのですが、ムヒEXがいいとかフルコートfがいいとか、ネット上の口コミだけでもいろいろです。
初めてのキャンプ場だとどんな虫がいるかも分かりませんから、せめて蚊に刺された時のムヒやムヒベビー、普段使って信頼している薬くらいは持っていくと安心です。
ポイズンリムーバー
虫の毒を吸い出す注射器みたいな物がポイズンリムーバーです。
「こんなのいらないでしょ〜」と思っていたのですが、ブヨに刺された後に購入しました。
ブヨに刺されたらすぐに毒を吸い出すと、腫れがひどくならないそうです。確かに、息子はブヨに刺された直後、自然に出血して全然かゆがらず、腫れもありませんでした。血と一緒にブヨの毒も体外へ流れ出たんでしょうね。私は刺された時に腫れもかゆみもなく、刺されたことすら気づきませんでしたが、2日後に腫れて、その後半年間ずっとかゆかったです。
毒を出すだけなら爪でつまんでギューッとすればいいのでしょうが、血も一緒に出てくるとコワイな〜と思ってポイズンリムーバーを購入しました。万が一ハチに刺された時にも備えられます。
病院・皮膚科
ひどく腫れたり、キャンプから帰っても赤みや腫れ、強いかゆみが続くようなら病院へ行った方が良いと思います。特に子どもは思いっきり掻くので、掻き壊す前にかゆみを抑えてあげたいですよね。
虫さされで病院なんておおげさな気もしますが、ひどくなったら大変です。キャンプに行く前から「虫さされを甘く見ないぞ〜」と思っておくといいかも。
心の平静を保つ
心の平静を保つ…大げさな言い方ですが^^虫を見ても「ヒィー!」って怖がらないようにします。
「怖い・怖くない」は気持ちの問題なので、もし虫を見ても平常心で。いつだって虫がいて当然だと思えば、よほど突然の遭遇でなければ慌てることはありません。
虫を怖がらないために、キャンプへ行く前から「虫を見ても怖がらない」「虫など、なんてことない」「虫より自分のほうが大きいから、きっと勝てる」と心に誓っておきます。
虫がいるのは当然
アウトドアや自然の中に虫がいるのは当然です。キャンプへ行くなら少しの虫はあきらめましょう^^「虫は当然のものである」と事前に自分に言い聞かせます。
ついスクリーンタープや車中に虫ゼロの救いを求めてしまいますが…たいてい裏切られます。自宅室内のように締切ることはできませんし、ちょっとした隙間から虫は入ってきます。
「虫のお家におじゃまさせてもらう」くらいの気持ちでキャンプへ出掛ければ、虫の存在もあきらめられるかな。
見ないふり
虫がいても見ないふりをします。見てないものはコワくない!
コワイものを見ないふりするのは大変ですが…子供の手前と考えると、けっこうがんばれます。
ママが虫を怖がると、子供も虫を怖がるようになります。するとキャンプもBBQもできなくなってしまうので、長い目で見ると人生の楽しみが減ってしまいます。パパママだけじゃなくて子供の楽しみを奪ってしまうのは、子どもがかわいそうですよね。
トイレの個室
私が一番怖いのはトイレの個室で不意に虫に遭遇すること。だからトイレに入る前にしっかりチェックします。
まずトイレの入り口に立ち止まってチェック。虫が多そうか、少なそうか、心の準備をします。
次はトイレの端っこや天井に虫がいないかチェックします。この時「クモの巣がある」前提でチェックすること。気を抜いてると、きっとクモの巣があります!
次はトイレ個室の入り口に立って、中を確認します。蛾や蝶がいることが多いので、そんなつもりで覗いて下さい。いなければ個室に入って、扉の裏をチェックします。扉の裏が大丈夫なら、便器の中を。たくさんの蚊が潜んでいることがあります。
ここまで確認すれば、たいてい大丈夫。とはいえ急に高速で飛びまわるハエがやってきたりするので、常に「虫が来るかも。来ても怖がらないぞ」と思っておくと安心です。
なぜ虫が怖いのか
なぜ虫が怖いのでしょうか。考えてみると
- 刺されたらイヤだから
- 見た目や動きが気持ち悪いから
の2点かなと思います。
まずは「虫に刺されない、刺されても大丈夫」にするため虫除けや薬を準備すれば、虫の怖さが半減します。
「虫嫌いのママがキャンプに来てくれない」とお悩みのパパは、虫除けや薬を準備して、虫に備えていることをアピールするのもいいかも。ママの虫除け用キャンピングウェアをプレゼントするのも良さそうですね。服は趣味がそれぞれなのでUV手袋やツバの広い帽子はいかがでしょうか?虫対策だけでなく日焼け対策にもなります。
見た目の恐ろしさは気持ちの問題なので、拭い去るのが難しいのですが「虫なんて怖くない」と自己暗示するのが手っ取り早いと思います。子供と一緒に虫の本を読んだり「こんな虫がいるんだね」と勉強しておくと、虫への耐性もできます。ほんのちょこっとですが^^;
ちょこっとでも平気な気持ちの方が、キャンプを楽しめますよね。
★この記事の評価★
★★★★☆